トマ・ピケティ21世紀の資本論ヒット理由と格差社会池上彰が解説


トマ・ピケティ「21世紀の資本論」ヒットの理由と格差社会

トマ・ピケティ「21世紀の資本論」が大ヒットしている、アメリカが先行し日本も既に14万部
面白みのない経済書としては異例のバカ売れ、その裏には資本主義の生んだ格差社会の影が潜む。格差社会を指摘する「21世紀の資本論」が大ヒットのわけを考えてみた。

トマ・ピケティ,21世紀の資本論

書店でバカ売れ、ヒット中のトマ・ピケティ「21世紀の資本論」

テレビ東京 未来世紀ジパング
【池上彰が解説スペシャル 忍び寄る超・格差社会…日本は?】
アメリカ、中国、韓国の3カ国で驚きの格差の現場を取材!
そして日本は?
と題した格差の広まる日本社会の問題を池上彰が解説してゆく番組であるが

その番組の中で取り上げられたのが
このトマ・ピケティ著の「21世紀の資本論」


この本は題名や表紙のカバーに特にこれといった特徴の 経済書である
がなぜここまでヒットしたのか?

格差社会の問題

0以上の国の所得と資産のデータを300年の超長期にわたり遡って分析

0以上の国の所得と資産のデータを300年の超長期にわたり遡って分析

著者のトマ・ピケティの主張はこうである
「資本主義の下では、格差は拡大する」

トマ・ピケティはフランスの経済学者で本国フランスよりも格差が社会問題となっている
米国においてこの「21世紀の資本論」はアメリカで3月に発売され、
大論争を巻きおこした話題の本である。

そして資本主義の先進国を中心に
「21世紀の資本」が世界中でヒットし、日本だけでも14万部の発行を記録している。

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21世紀の資本

資本主義と格差社会


格差の拡大は資本主義に根源的に内在するメカニズム、というピケティの指摘であるが
先進国は高度成長が終わり、旧資本主義の終焉を迎えようとしている感がある。

マルクスは『資本論』とトマ・ピケティ「21世紀の資本論」

マルクス,資本論

「マルクス 資本論」

資本主義といえば、マルクスは『資本論』の中で
資本主義は崩壊するという予言をし

共産主義、社会主義が台頭してくる事を書いているが
皮肉な事に情報化により東西冷戦時代が終わって、パワーシフトが起きた。
マルクスの予言に反して共産主義、社会主義が先に崩壊してしまった。

 

しかし、格差社会の台頭により
昨今の『資本論』(マルクス)は再評価されている。

マルクスは、資本主義が最後には崩壊する“地獄モデル”を描いたのだが
正に現在は格差という暗黙の支配層と被支配層で形成される
地獄モデルの入り口に立っている状況の様に思える。

崩壊する資本主義

情報化社会により
わずか1%以下の非常に富める者はますます富み、
そうでない者との格差がジリジリと広がっていくそのような社会の暗示に対して
新しい資本主義のありかた(富の再配分、競争原理の根幹的な変化)を考えないといけない
という、世代の人間にこの、トマ・ピケティ「21世紀の資本論」は支持を得ていると考えられる。

21世紀の資本,格差社会

『21世紀の資本』を読み解くポイント

・「資本主義の発展とともに、平等になっていく」ことに対する疑念
・『r>g』資本収益率は経済成長率を常に上回る!
・所得と富の不平等は今後もさらに拡大していく……
・グローバルな累進課税しか格差拡大を防ぐ方法はない

まとめ

経済学者トマ・ピケティ氏の著書「21世紀の資本論」が欧米でヒットしている
格差拡大が資本主義に内在するメカニズムとする説を、膨大なデータから実証
米国でのヒットは格差問題が大きく注目されているからだ、と邦訳者は解説

経済学者トマ・ピケティ氏の著書「21世紀の資本論」を読み解くなら

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